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オタクが嫌いな荻上です。
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一昨日はサークルの部室で笹原さんにネームを見てもらった。
枚数は52ページ。
予想通り、読みにくいというのが彼の意見だった。
それだけなら私も感じていたことなので、やっぱりか、とそのときは思った。
でも笹原さんの意見はそれで終わらなかった。
ネームの構成そのものを否定されたのだ。
もし指摘されたところを直すとしたら、ほとんど全部ということになる。
つまり、全否定である。
これは、私が全否定されたも同然だったのだ。
少なくともそのときの私はそう感じた。
だからそこでブチ切れた。
酷い言葉を言って、その場でケンカ別れした。

だけど、考えてみれば悪いのは私の方だ。
そんなことは当たり前だ。
私のためを思って意見してくれてるのに、それに対してブチ切れるなんて、人としてどうかと思う。

「じゃあ笹原さんが描いて下さいよ!!」

我ながら最低なセリフだ。
漫画を描く人間として、一番言ってはいけない言葉なのに。

自分自身が情けなくて、一日中イライラしてた。
笹原さんとの関係も含め、もう何もかも終わりだとさえ思った。
だけど、身体の奥から湧き上がってくる衝動は抑えることが出来なかった。
漫画を描きたい。
その想いで胸がいっぱいだった。
だから笹原さんに言われたことを参考に、1からネームを練り直してみた。
怒りが大きな原動力となった。
自分自身への怒り。
徹夜で描き終え、再び見てもらった
今度は好感触で、素直に褒めてくれた。
もう原稿にしちゃっていいって言ってくれた。
調子に乗って、今度オリジナルで出す同人誌用のネーム(80ページ)も見てもらった。
これも一晩で描いたものだった。
さすがにちょっと引いてた。

その後、笹原さんと一回だけした。
事が済んですぐに、私は死んだように眠りに落ちたらしい。
目が覚めたときには笹原さんはいなかった。
それでも、私は温かい気持ちだった。
笹原さんがいてくれて、本当に良かった。

電話で一昨日のことを謝ったら、笑顔で許してくれた。
前よりもいい関係になれたと、私は信じている。

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プロフィール
HN:
荻上千佳
性別:
女性
自己紹介:
登場人物

笹原さん:サークルの先輩。前会長。彼氏。強気攻め。
大野さん:サークルの先輩。現会長。コスオタ。
高坂さん:サークルの先輩。ゲームが上手い。総攻め。魔王。
春日部さん:サークルの先輩。オタクではない。
斑目先輩:サークルのOB。とてもお世話になった先輩。総受け。
田中先輩:サークルのOB。健気攻め。
スージー:奴はとんでもないものを盗んでいきました。
朽木:朽木。
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